現行の年金制度について

年金には、原則として20歳以上60歳未満の人が全員加入する「国民年金」制度と、70歳未満の労働者が加入する「厚生年金保険」制度があります。厚生年金保険に加入している人は同時に国民年金に加入していることとされるため、国民年金が1階部分、厚生年金が2階部分と表現されます。

国民年金は制度名に「保険」がつきませんが、これは、保険料を払わなくても年金を受給できる年金(生来の障碍がある場合に20歳から障害基礎年金を受給できる)があり、完全な「保険」ではないという理由で「国民年金保険」とは呼んでいません。しかし、実体はやはり「保険」です。

国民年金と厚生年金保険は、それぞれがさらに「老齢」「障害」「遺族」の3つの種類の年金に分けられます。なお、国民年金では、具体的にもらえる年金のことを「基礎年金」と呼びます。なぜ「国民年金」と呼ばないのか定かではありませんが、おそらく国民年金が単独の年金制度であった頃は「老齢国民年金」などと呼んでいたのでしょうが、昭和61年の基礎年金導入の際に、厚生年金と共済年金加入者は、自動的に国民年金に加入するという制度設計をしたため、3つの年金のうち基礎となる年金ということで「基礎年金」と呼ぶようになったのではないか、と勝手に考えています。知ってる人がいらっしゃいましたら、ぜひ教えて下さい。

現行の年金制度の種類
 国民年金厚生年金保険
老齢年金老齢基礎年金老齢厚生年金
障害年金障害基礎年金障害厚生年金
遺族年金遺族基礎年金遺族厚生年金

「年金をもらう」といっても、この名前の違う6つの年金があり、それぞれ受給要件が違うため、年金を分かりにくくしている一因かもしれません。また、企業年金や年金基金など、運営主体が異なる年金もあるため、余計に分かりにくくなります。100人いれば100通りのもらい方がある。それが年金です。複雑怪奇な年金制度ですが、当職は、巷で揶揄されるような悪い制度ではないと思っています。

なお、公務員や私立学校の職員が加入していた「共済組合」は、平成27年10月1日をもって、厚生年金保険と統合されました。公務員ら(共済)と会社員(厚年)の年金負担、そして給付を同じ年金制度にすることで、公的年金に対する国民の信頼感を高めることを主たる目的にしていると説明されていましたが、当職は、共済組合が破綻する前に厚生年金保険に抱きついたのだと、穿った見方をしています。

年金制度は過去の年金制度を引き継ぎつつ、毎年のように改正されていきますので、現行の年金制度の骨組みだけのご紹介でした。詳しい情報は年金事務所のウェブサイトへどうぞ。ただ説明がサラッとしてんですよね…。

日本年金機構WebSite